秋の七草は山上憶良が万葉集で選定!

秋の七草の季節になりましたね? 

すすき

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ススキはどこでも見られます。

 

秋の七草を山上憶良が読んだ歌があります。

秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七草の花

萩の花、尾花、葛花、撫子の花、女朗花、藤袴、朝顔の花
ハギ ススキ クズ ナデシコ オミナエシ フジバカマ キキョウ

 

「秋の七草」は、奈良時代の歌人、山上憶良(やまのうえのおくら)が万葉集において選定したとのこと。憶良の歌にいうアサガオはキキョウのことであるとされています。

春の七草は七草粥にして食べますが、秋の七草は観賞を目的として選ばれたそう。

 

ハギ ススキ クズがいちばん多く見かけます。キキョウも見かけます。オミナエシとフジバカマが減っている感じがします。外来種に負けて絶滅しないことを祈ります。

 

なでしこ

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ききょう

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実家の庭に咲いているのはキキョウだけ。 

 

はぎ

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近くで見るとかわいい。
 
おみなえし

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ふじばかま

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大きな木の下の日陰に咲いていました。
 
くず

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葛は田舎でも地方都市の住宅街でも よく見られますね?
 

 くずはと書きます。田舎ではあらゆる道端や木々の間、川べりに広がり木にまとわりつき景観を損ねる、やっかいな植物になっているのは残念ですね。

 

ですが、春の時期、先の葉がベージュ味を帯びた緑の新芽で葉っぱは3~4cmくらいの時、てんぷらにするとおいしい面白い味で、子供もおいしいと言って食べますよ。

くずのやわらかい葉のてんぷら(春がおいしい)

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手前のは芽と先の茎、向こう側のはこの緑の3cmくらいが限界で、ベージュ味の2~2.5cmくらいの新芽に近い葉っぱを3枚くらい重ねて揚げるのがいちばんおいしいです。緑色になると少しかたくなりますから。

 

根は葛粉になり、トロミやお菓子に使われますが、国産100%の本葛粉は高価でとても少ないのです。たいてい外国産やジャガイモでんぷんや、トウモロコシ粉を混ぜています。根を掘るのは大変な作業だからする人がいないのでしょうね?

葛根湯は根を利用して漢方として使われ、

茎はかずら工芸といって風情ある篭(かご)が編まれます。

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秋の七草はいつでもある花だったことがなつかしい!

わたしはひと山越えて小学校に行っていました。といっても5キロくらいで歩いて約1時間くらいでした。家のまわりは畑と道や川と小さな野原と小さな山。そして学校に行く山の中の一本道の両側は松の木ばかり。

家から学校に行くまでに秋の七草はみんな咲いていました。クズの花は長く気付きませんでしたが、学校で秋の七草を勉強してから探したらありました。

クズはカズラと田舎の人は呼んでいましたが、じっと見つめるようなたたずまいではないので気付かなかったのでしょう。

 

わたしはなでしこがいちばん好きです。

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透明水彩でスケッチしました。

 

ききょうもきれいです。子供の頃、両手でパッチンとふうせんのようなつぼみをつぶしたり。ごめんなさい、今ならそんな残酷なことはしません。

フランスの監督さんだったと思うのですが、『日本はススキの国というイメージです。』日本中どこでもススキをたくさん見かけますと言っていました。

桜の国といってほしい気もしますが、寂しげな秋の夕暮れはススキのイメージもありますね?