夢がさめても恐くて蚊帳から出られない…

50歳を目前にして絵を描きたくて教室を電話帳で探しました。梅田にあり見学に行きました。ちょっと入りにくい感じでしたが申し込みしました。

デッサンから始めました。白い石膏の球や四角、円柱などです。数カ月して鉛筆デッサンに薄く色付けした透明水彩を使った作品を描きました。

 

そのあとは、描きたいモノを描きました。鉛筆デッサン、木炭デッサン、ペン、透明水彩、ガッシュ、パステル画、水墨画、油絵、いろいろ描きました。

題材も、お花、静物、風景、人物。そのあとは絵本の絵も学びました。

 

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この絵は記憶の一コマです。画材はガッシュ。大きさは10号くらい。

 

夏の朝、目が覚めたら太陽はきらきらと輝いています。

小鳥の声も聞こえます。蝉もジャンジャン鳴いています。

母がご飯の支度をしているようで、まな板の音がトントン聞こえます。

 

でもわたしは恐くてすぐに蚊帳から出られませんでした。夢を見ていたのです。小学校の広い校庭で大雨の中、ベージュの雨ガッパを着た龍が走り回っているのが恐いのです。

 

夢だとわかってからも恐くて恐くてすぐには蚊帳から出られませんでした。

その後も時折、思いでのかけらを描いています。お花や人物も楽しいのですが、思い描く現象を描く方がもっと楽しくなりました。

 

こういう絵を描こうとは考えもしなかったのに、なんでも挑戦できる環境で先生も何名もいらっしゃって、いろいろな機会があってよかったと思いました。

 

人は自分が思うよりももっといろいろな可能性や個性があると知りました。