職業病のクセ、ファッションチェックをしてしまう。
ずっと洋服のデザインの仕事をしてきたのでいつでもついファッションチェックをしてしまいます。
テレビで芸能人や政治家、コメンテーター、アナウンサーの人。病院の待合室で待つ患者さん、看護師さんの制服など。
テレビではスタイリストさんがコーデしていることが多いと思いますので本人のセンスというより、結果が似合っているかどうかのチェックということになりますが。
髪色の件
ヘアスタイルやメイクも洋服のコーデと関係ありますので一緒にチェックしています。特に女性ですが、一般人も含めて自分の髪色の人のなんと少ないことでしょう!
ほんとの色よりは明るい目のブラウンが多いですね。さすがに今の時代は金髪は少ないですが自分の色の人も少ないです。
一般人は若い場合は自分の色でいいと思うのです、髪の健康のために。それが似合わないことはあり得ないし。
高齢者で思うのは白髪の早い場合はヘアマニュキュアなどで染めた方が若々しいのでいいと思いますが、高齢者の明るい茶は美しくは見えません。品がなく見えるのです。
若いころの自分の色に近い黒系かブラウン系の方がきれいに見えると思います。
明るい茶色に根元が白髪ほど見た目の悪いことはありません。常にきれいにできないのならグレイで染めた方がいいと思います。
高齢者のグレイはなかなかきれいだし品よく見えると思います。
メイクについて
今の時代はメイクに関してナチュラル系になっているのは良いと思います。ファンデーションや口紅の色は特にナチュラルであるべきと思います。
若い人がナチュラルメイクをしていると素顔に見えて、実はすっぴんより華やかです。これは美しいメイクだと思います。肌がきれいだから塗っていてもすっぴんにみたいに見えるのです。
日本女性のメイクは、舞子さんと歌舞伎から学んでいるのでつい白塗りになるのでしょう。日本女性のスキンケアとファンデーションは外国に比べやや特殊だと思います。どちらも塗り過ぎです。
中年や高齢者の場合は白浮きして首の色との差が目立っていたり、一枚白いベールを貼りつけたみたいな不自然さがある人は案外多いです。
赤い口紅も違和感があります。オレンジでもピンクでも赤でもなく、自分の唇に近い色で少し明るめに元気に見える色がいいと思います。
わたしの出会った限りですが欧米人はファンデーションを塗らない人がほとんどでした。ポイントメイクだけです。
高齢になったらメイクはしなくていい気もしますが、素顔に近い感じで、薄く粉ファンデーションとリップクリームに近い色の口紅だとちゃんとお出かけ用になっていて美しいです。
メイクよりも、ヘアカットはじょうずな人にこまめにしてもらう方がきれいになれると思います。
洋服について
長く洋服のデザインの仕事にかかわってきて思う、どなたにもあてはまる基本を綴って見たいと思います。
まず、自分の基本色を知っておくこと。
黒、紺、グレー系、ダークグリーン系などから見つける。
ブラウン系なら(日本人は似合う人は少ないのでワイン系ブラウンなど)。
スーツはどこにでも着ていけるので重宝します、色は基本色で。
ビビットやライトな色、パステルのスーツは目立ちすぎるし、何度も着るには使いにくい。赤、ピンク、白なども。
”ハゲー”で有名になった議員さんは、いいスーツを着られ似合っていましたがあんなはっきりしたピンクや白のスーツでは何度も着るのが難しいと思います。
スカートやパンツだけ他のトップとコーデするのも合いにくいです。
ダークな色や紺、グレー系ならブラウスやスカーフの変化で何度も着られますが。
赤について
赤いワンピースや赤いスーツが似合うと素敵です。しかし、赤いスカートや赤いパンツはどんなトップとコーデしても美しいコーデは無理です。
ボトムはダークな基本色が使いやすいです。ダークカラーのスカートやパンツは着こなしの幅は広いです。
還暦過ぎた男性でも赤いパンツが好きな人は意外と見かけますが似合っていません。幼児の男の子しか似合わないと思います。
赤好きの男性には、エンジ色のパンツをおすすめします。コーディネートもしやすいですよ。基本のダークカラーとの配色もきれいです。
エンジ色はネイビー、カーキ、グレイ系ともとても配色が美しいのです。
ボーダーTシャツは人を美しくは見せません。
無地か、ボーダーなら配色のコントラストが少ない方が人がきれいに見えます。または細いボーダーの方が顔映りはきれいです。極論をいうと細いボーダーは遠目には無地ライクに見えますから。
定番のセント・ジェームスの幅と配色は人はきれいに見えません。布として見て配色がきれいなのと、顔映りがきれいかは違うのです。元は水兵さんの制服の縞です。
例、紺x白や赤x白よりも、紺x茶やグレイ杢x白の方がお顔がきれいに見えます。
派手すぎる柄は柄ばかり目立って人を美しく見せにくいです。人が主役、服は額縁。
毎日同じようなスタイルばかりになってしまう件。
そのスタイルが似合って好きならいいのです。
同じ時期にたくさんの同じような枚数は要りませんが、必要枚数は全く同じデザインでもいいのです。それが色もデザインもサイズもべストならはじめに2枚買うのもありです。
最高と次点の2枚でなくて、最高の2枚の方がいいと思いませんか?
ジョブズさんがいつも黒のタートルか、黒の三宅一生のシャツとジーンズだったみたいに。ジョブスさんは5年ごとくらいにまとめて50枚くらいオーダーしたそうです。
TPOに合わせて自分の出没場面に必要なスタイルだけあればいいです。
パーティなどいかないのに、ちょっとしたパーティでも着られます、という服が要らないように、
わたしは、仕事をしていた時は、会社に来て行く服とパジャマと部屋着とTシャツとジーンズしか要りませんでした。
例外は葬祭用です。冠婚は前もってわかるのでそのために用意する、用意がない時は若い時は着物にしたり。旅行用はその時々で用意していました。
衣服は、計画的に理論的に考えるクセをつけておかないと、ぱっと見て好き!で買うとトップばかり多くなったりコーデするものがなくて着ないまま過ぎたりしてムダ。
男性は服選びに苦手意識が高いですが、実は簡単!
特にメンズ服は数学の公式のように構成できて、80点くらいいただけるコーディネートはとても簡単にクリアできます。
なぜなら、
- メンズ服って制服に近いでしょ?
- だから数学の公式を覚える感じ。
- アイテムも色も基本が少ないです。
- メンズは個性よりもマナー
- 似合う色と合うサイズを知ればOK!
男子がセンスなくてもカッコよくなれるのは意識すれば簡単です。知識やセンスのある販売員さんをスタイリストにして学ぶのがおすすめ。
メンズ服は知識を基本にあなたに合う色とサイズを決めるだけですから。
だから男性には、洋服の基本を学ぶためには本をおすすめします。メンズのファッション雑誌では難しいです。一般人の普通服のハウツウ本ではないから。
今新鮮なもの、アバウトのコーディネートや配色は学べますが、普通の会社員をターゲットには作られていません。
森岡 弘さんの本がオススメです。
販売員さんは知識のある人もない人もいるので、普通の社会人のメンズ服に関しての常識を知っておいて、相談すれば自分で選べるようになります。
アドバイスそのままでは間違っていることもあります。
こちらも参考に、メンズ服
写真をとっておいてコーデを考えておいて必要なものを手帖にメモしておくとムダな買い物をしなくなります。
パソコンやスマホに整理しておくのもいいですね。
自分のスタイルを見つけて決めておくと楽ですよ。