土井善晴さんの”一汁一菜でよいという提案”で学べることは多い!

一汁一菜でよいという提案、土井善晴さんのこのタイトルを見た時、一汁三菜じゃないの?と思いながらめくっていくと、とても気が楽になりました。毎日のごはんはシンプルでいいんだ!と納得したのです。

突撃となりの晩御飯や 秘密のケンミンSHOWなどでお宅を訪問してみると、料理はテーブルにいっぱいでです。それを見るたびに、こんなにたくさん誰がつくるの?と思っていました。

 

お料理が大変と感じている人に読んでほしい!

この”一汁一菜でよいという提案”はレシピ本ではありませんが、日本の食卓の基本の考え方、食と健康の考え方、配膳の仕方、お味噌汁全般のあれこれが全部学べます。

毎日、ごはんとお味噌汁とお漬物だけでいいですよ、と言ってるわけでもないのですが、そういう日もあっていいし、根菜多種入れた具だくさんお味噌汁にすれば一品でシチューみたいなものですから十分カロリーも栄養バランスも摂れますよね?

 

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土井善晴さんは、暮らしにおいて大切なことは、自分自身の心の置き場、心地よい場所に帰ってくる生活のリズムをつくること、その柱となるのが食事。一日一日、必ず自分がコントロールしているところへ帰ってくること、とおっしゃいます。

それには一汁一菜、「ごはん、味噌汁、漬物」とするのが食事の型とのこと。

 

毎日毎日マンネリにならないように変化のあるレシピにしなくていいのです。基本の一汁一菜は飽きないし、お味噌汁の具を変えれば変化もあります。

この型を毎日繰り返し、あと何か食べたいものや食べさせてあげたいものを加えてもいいのです。焼き魚とかコロッケとか天ぷらとか。ない日があってもいいし。

 

レストランのメニューを家庭に持ち込むのは品がない?!

テレビや雑誌は料理に関してかなり間違った方向へ国民を導いてしまったようです。この本の中で印象深いところがありました。

 

”家庭料理はおいしくなくてもいい” 「えっ、おいしくないものは食べたくないけど、」と思ったのですが、お腹が空いていたら普通のものならおいしいですよね?変な作り方をしなければ。普通においしいことが大切なのだと思います。

 

もうひひとつ、

ある有名な作家の奥さまがご主人に、近くに有名なフランス料理のシェフが教えにくるので習いにいっていいか?ときいたところ、その作家は、「習った料理を家で作らないならいい、」と。

その頃の人は、料理屋のまねごとを家庭でするのは品がないと思っていたらしいのです。考えたことなかったけど、言われたらわかる気がしませんか?

 

ものごとってことばにするほどはっきり自覚はしていなかったけど、心の奥で感じていた、ことってよくあると思いませんか?

余談ですが結婚式の衣装などにも感じることがたくさんあります。それって恥ずかしくない?芸能人ではないのだから、と思うことが。

 

土井善晴さんの”一汁一菜でよいという提案”は、忘れかけていた、きれいに生きる日本人の原点を教えてくれます。

わたしは一家に一冊ほしい本だと思いました。

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